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私立小学校のメリット・デメリット!親子で後悔しない小学校の選び方

子どもの将来を決める分岐点は、幼少時にも数多く存在します。幼稚園受験の次に直面する人生の節目が小学校入学です。

「将来の選択肢を増やしてあげたい」と、私立小学校への入学を検討している保護者の方も多いのではないでしょうか。多様性が求められる現代だからこそ、子どもの教育環境を軽視することはできません。

しかし、なかには「本当に私立小学校がこの子のためになるだろうか」と不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では受験を迷っている保護者の方に向けて、私立小学校のメリット・デメリットとともに、後悔しない学校の選び方について解説します。

私立小学校に通う4つのメリット

「私立小学校に通わせると、学力ばかりを求める環境になるのでは……」と危惧する方もいますが、意外にものびのびと育つ子どもが大半です。むしろ、私立校だからこそ得られるメリットもあります。

この項では、私立小学校を選ぶ4つのメリットを紹介します。

1.充実した施設と授業内容

私立小学校は、授業料のほかに寄付金や行事のための費用など、公立小学校では考えられないような出費が生じるところです。しかし、費用のほとんどは設備改修や新システムの導入など、子どもの教育目的で使用されています。

学費などが高い分、最先端の設備やシステムをそろえていることが私立校最大の特長です。公立校の場合は県や市の財政状況が影響するので、簡単に新しいものを導入できません。しかし私立校であれば、必要に応じて最適な教育ツールをすぐに導入してくれます。

導入が早いほど入学希望者が増えるため、学校側が設備や教育への投資に力を抜くことはないでしょう。そのため、公立小学校のように学びたいことを環境や教育方針によって制限されるリスクが少なく、子どもをのびのびと育てられます。

また、公務員ではないため私立小学校の教師には異動がありません。教師の異動によって教育の質が低下する事態を避けられます。

2.平均的な学力が高い

私立小学校と公立小学校の環境の差は、学力にも如実にあらわれています。令和元年度に行われた学力調査の結果は、以下のとおりでした。

・私立校…平均正答率(国語74.7%・算数78.0%)
・公立校…平均正答率(国語63.8%・算数66.6%)

出典:「令和元年度 全国学力・学習状況調査」(文部科学省)
私立校
公立校

国語・算数ともに、公立小学校の児童よりも私立小学校の児童のほうが10%以上高い正答率です。あくまでも平均値ですが、10%は大きな差だといえるでしょう。

3.内部進学ができる

私立校には、小中高の一貫教育を行っているマンモス校もあります。なかには大学まで併設されている場合もあり、学校によっては内部試験のみで中高大へ進学が可能です。
一貫教育の学校には以下のメリットがあります。

・外部受験よりも進学しやすい
・校風や教育方針が分かっているので安心
・周囲に知った顔が多い

学校の教育方針や傾向を知ったうえで進学できることにくわえ、子どもにとっても友達や慣れ親しんだ環境から離れずに過ごせる安心感があります。

新しい環境へ飛び込むのは大きなストレスをともないますが、親しい友人と内部進学する場合は、進学によるストレスも最小限に抑えられるでしょう。

4.価値観の近い友達ができる

子どもにとって一日の大半を過ごす学校は、ときに家族よりも強い影響を与えます。同じ受験を経験した子どもが集まる私立小学校は子ども同士の学力が近く、価値観も共通しやすい場です。

・勉強への意識が高い子どもが集まる
・悪目立ちしない
・同等の生活水準で話題が共通しやすい

同レベルの子どもが集まる環境には、上記のような特徴があります。いずれも勉強への意識が高く学力も近いため、悪目立ちしません。

また、生活水準や価値観の近い子どもが集まるので、共通した話題で親睦を深められます。対等に語り合える同級生に囲まれることで、自分らしさを抑える必要なく成長できるでしょう。

私立小学校の4つのデメリット

親にとっても子どもにとってもメリットのある私立小学校ですが、当然デメリットもあります。デメリットの内容によっては、公立小学校のほうがわが子には合っていると感じる方も多いのではないでしょうか。

私立小学校への入学にまつわる、4つのデメリットを以下に解説します。

1.学費の負担が大きい

多くの家庭では、子どもの学費は無視できない問題です。私立小学校へ進学した場合と公立小学校へ進んだ場合の費用を比べると、4.7倍ほどの差がありました。授業料のほかに給食費や課外活動費などを含めた学習費総額を見ると、私立校と公立校では次のように異なります。

・私立小学校…1,528,237円
・公立小学校…322,310円

出典:「平成28年度『子供の学習費調査』」(文部科学省)

私立校の場合は授業料などのほか、入学費や施設設備資金など、さまざまな名目で費用が必要となることが影響しています。さらに学校行事など定期的に寄付金を納めることを含めると、上記以上の費用も必要になるでしょう。

2.お受験が大変

いわゆる小学校の「お受験」ですが、高校受験や大学受験のように学力を磨けば必ず受かるとは限らないものです。

以下のように複数の試験があり、総合的に「わが校にふさわしいか」が判断されます。

・ペーパー試験
・行動観察
・面接

このなかでもとくに重要かつ難関となる試験が、行動観察です。数人の子どもで行われる行動観察では、積み木遊び・ごっこ遊びなど集団で遊ぶ様子から社会性などが評価されます。

「協調性・コミュニケーション能力はあるか」「リーダーシップはあるか」が問われる試験です。遊びで協力できない子どもは、学習においても理解しようとする姿勢が期待できないと判断されます。私立校の中には、学力以上に協調性や行動力に重点を置いているところも少なくありません。

ペーパー試験や面接の場でも「考える能力」「協調性」に関する問題が多いので、お受験対策ではこれらの行動面を鍛えることが求められます。

しかし、行動観察の知識を持たない親が無理に回答や行動を強要すると、子どもにとって精神的負担になる可能性があります。独学では難しい部分もあるため、専用の塾に通わせることを検討すべきでしょう。

3.保護者が周囲に合わせないといけない

子どもの学校行事など、ママ友付き合いでも費用がかさむ可能性があります。いずれも私立小学校に通える水準の家庭だけに、ファッションアイテムのブランドやセンスも問われます。

ママ友付き合いは避けようと思って避けられるものではありません。子どもの将来や交友関係のためにも、保護者も周囲のレベルに合わせる努力が必要です。

4.通学時間がかかる

希望どおりの学校が近隣にあるとは限らないため、場合によっては電車やバスで遠い私立小学校へ通わざるをえないケースもあります。通学時間が長ければ長いほど子どもの生活に影響が及び、睡眠時間や勉強時間が減るなど負担の原因になることもあります。

また、乗車率の高い路線では車内トラブルに巻き込まれる危険も大きくなります。必要に応じて子どもを車で送迎したり、通いやすいエリアへ引っ越したりすることも検討すべきでしょう。

親子で後悔しないための私立小学校の選び方

親が「通わせて良かった」と思えることはもちろん、子ども自身が「通わせてくれてありがとう」と思えるような受験にしたいものです。

そのためにも、親子で後悔することのない、満足のいく受験先を選びましょう。

最後に、私立小学校選びのポイントについて紹介します。

1.教育方針や校風は子どもに合っているか

学校選びでは、施設の充実度だけではなく教育方針や校風などもチェックしましょう。

「学校独自のカリキュラムはわが子の長所をのばしてくれる内容か」「校風が子どもの学びたい気持ちを妨げないか」など、さまざまな視点から学校を評価します。

2.学費は払える金額か

私立小学校は学校ごとに授業料が異なるため、検討している学校それぞれの学費を計算しましょう。6年間の授業料のほか、以下の費用も含めて総合的な金額を把握することが大切です。

・入学費
・準備金
・制服代・体操着代
・教材費
・そのほかの学用品
・通学費(電車・バスの場合)

上記のほかにも入学して初めて知る、私立ならではの費用もあります。無理をすれば捻出できるような学費の学校ではなく、家庭の収入に見合った学校を選ぶことが望ましいでしょう。

3.学校見学に参加する

学校見学には必ず親子で参加してください。また、入学後に子どもが通うであろうルートの移動距離や安全性もチェックすべきポイントです。

・通っている子どもの雰囲気は良いか
・教師の雰囲気は良いか
・施設や周辺環境に問題はないか

通学するときのことも視野に入れ、学校周辺環境も確認しましょう。また、通っている子どもの雰囲気は、入学後のわが子の姿を想像する参考になります。

まとめ

私立小学校への入学を検討している方は、メリットだけではなくデメリットも理解したうえで学校選びを行いましょう。とくに電車やバス通学が必要となる遠方の学校を候補に入れている方は、子ども自身の負担はもちろん安全性も含めて検討しなければなりません。

場合によっては学校近隣へ引っ越すことも視野に入れましょう。私立小学校のメリットをひとつでも多く活用できるよう、安心して子どもを通わせられる学校を選ぶことが大切です。