マンションでもOK?ゴルフシミュレーターを自宅に設置する方法
ひと昔前までのゴルフシミュレーターは非常に高額で、ゴルフバーなどの施設にだけ設置されているイメージがありました。しかし現在では小型化と値下がりが進み、マンション・戸建てを問わず自宅でプレイできるようになりました。
今回は、自宅でも気軽にゴルフの練習ができる「ゴルフシミュレーター」の価格、導入までの流れと注意点を解説します。
いくらくらい?ゴルフシミュレーターの価格
ゴルフシミュレーターを自宅に設置する人が増えた背景には、機器の小型化以外にも購入しやすい価格まで価格が安くなったことが挙げられるのではないでしょうか。
新品の購入は依然として高価なものの、中古での購入やレンタル、廉価版の普及など安く使える選択肢が増えています。
本格的なものから安価なものまで、価格はさまざま
ひと口にゴルフシミュレーターといっても、その形態や価格はさまざまです。
部屋のサイズに合わせて専用ブースを用意して専用機器の設置工事を行う本格的なタイプだけでなく、ゴルフクラブの先端にセンサーを取り付けることで「スイング分析機能」や「ゴルフゲーム」に利用できる、工事不要の簡易的なタイプもあります。
工事不要のタイプはスマートフォンがあれば簡単にプレイができるほか、スマートフォンをタブレットやテレビ画面に接続することで、大画面でのプレイが可能です。
ゴルフシミュレーターの価格は、工事の有無や機能性によって千差万別です。
専用のブースを必要としない、スマートフォンやタブレットで気軽にプレイできる商品であれば2万円台から購入できるほか、ボールスピードや打出角度、バックスピンといった弾道計測を行えるアプリが付属したタイプなら20万円台で購入できます。
スクリーンとプロジェクターを接続してプレイできる本格タイプのゴルフシミュレーターは臨場感たっぷりのプレイが楽しめるほか、インターネットを経由した対戦モードや芝生のライや傾斜の変更などの機能が搭載されています。
高機能で臨場感が味わえる半面、本格タイプは高額です。新品の場合300万円~500万円、なかには700万円近い価格のシミュレーターもあります。
また、ゴルフシミュレーターを便利に利用するための関連商品やオプション費用も、導入コストを考える上で重要な要素です。
シミュレーション用機器の移動ツールや消音性能の高いスクリーン、ボールを打つときの人工芝マット、ボール供給機など、「どのようにゴルフを楽しむか」「自宅やあなたのニーズに合ったプレイ環境」によっても購入すべき付属品は変わります。
希望するスタイルによって必要な機材がまったく異なるため、各メーカーや販売店に問い合わせて見積もりや打ち合わせをしないと、正確な料金は分からないことも多いのです。
レンタル?ローン?
専用ブースを設置するタイプのシミュレーターの場合、300万円以上の費用がかかる点が気になる方も多いでしょう。
一括で支払えない場合は「ローンを組めるかどうか」の確認が必要です。
ローンの有無は、シミュレーターを取り扱うお店によって異なります。店によってはローンでの購入は受け付けず、値段を抑えた中古品の販売やレンタルで対応する場合もあるからです。
できるだけ導入コストを抑えるなら、レンタルでの利用がおすすめでしょう。導入にかかる数百万円を用意する必要がなくなるだけでなく、ひと月にかかるコストが明確になることで利用しやすくなるからです。
5年間など、あらかじめ期間を決めてレンタルする形式が一般的です。
定価では300万円以上するシミュレーターが月39,000円~といった支払いやすい金額でレンタルできる取扱店もあるため、高額な初期費用に悩んで設置を見送っていた方には特におすすめです。
ただし、月々のレンタル料金とは別に24万円~40万円程度の保証金の支払いや、毎月の保守料などが必要な場合があります。取扱店によって異なるので、よく確認しておきましょう。
ゴルフシミュレーターの設置までの流れ
スマートフォンやタブレットでプレイできるタイプであれば工事が不要なため、気軽に始めることができます。一方で、設置工事が必要なタイプは必ず専門業者の立ち合いが必要です。
ブースやスクリーン、カメラなどを設置する本格的なタイプの場合の設置までの流れを解説します。
お問い合わせ
まず、欲しい商品を販売している取扱店に問い合わせましょう。取扱店のWebサイトのお問い合わせフォームのほか、電話でも問い合わせが可能です。
商品説明
ゴルフシミュレーターは専用のショールームを設置していることがほとんどです。まずは店を訪れて、実際にゴルフシミュレーターの試打をおすすめします。機器の精度や特性・セールスポイントを購入前に体感できるのがメリットです。高い買い物なので、商品選びに失敗しては元も子もありません。あなたに合っているかどうかをしっかり確認することが大切です。
さらに、来店前には製品の詳細や設置工事に対する疑問点をまとめておき、この時点で担当者に確認して解決しておくようにしましょう。
なお、店を訪れるのが難しい場合は、担当者に自宅を訪問してもらって説明を受けることも可能です。
現地調査
機器を設置する関係上、十分なスペースがあるかどうかの採寸が必要です。
希望するゴルフシミュレーターを設置できるのか、取扱店の担当者があなたの自宅で確認します。
見積もり・契約
現地調査でゴルフシミュレーターが設置できることが確認できたら、実際に導入にかかるコストの見積もりに移ります。
見積もり内容に納得できれば、詳細を詰めながら契約書を取り交わします。
重要なのは、用意できる予算を見積もりの時点で正確に取扱店に伝えることです。導入までのステップを分割するなど、予算に応じて契約ができるように取り計らってくれることがあります。
設置工事
購入者と取扱店で日程調整を行い、ゴルフシミュレーターの設置を行います。設置後はプレイ上の注意事項や製品の取り扱いについて説明を受けつつテストプレイを行って、使用に問題がないかを確かめます。
問題がなければ、納品は完了です。
メンテナンス
契約内容に合わせた保守点検・メンテナンスも定期的に行われます。不具合・不都合・不明点など困りごとがあった際は、メンテナンスの日程までに担当者に連絡をしましょう。
自宅にゴルフシミュレーターを設置するときの注意点
自宅マンションにゴルフシミュレーターを導入する際は、管理会社や近隣に迷惑がかからないように「スペース」と「騒音」について解決しておくことが重要です。
マンションにお住まいの方に向けて、自宅にゴルフシミュレーターを導入する際の注意点を解説します。
管理組合の許可
マンションに導入する場合は、管理組合の許可を得ないといけない場合があります。現地調査で取扱店の担当者が管理組合の条件をクリアし、設置可能かどうかを確認します。
設置に必要なスペース
家庭用のゴルフシミュレーターは間口3m、奥行き5m、高さ2.8m程度の高さがあれば設置可能です。
仮にこれだけのスペースがなかったとしても、部屋の間取りに合わせて設置できることもあります。スペースが足りないからと諦めず、まずは取扱店への相談や現地調査の依頼をしましょう。
近年ではゴルフシミュレーターを作動させるためのブースの必要サイズがコンパクトになってきており、「スイングしてゴルフクラブが天井に当たらない高さ」と「ボールの跳ね返りに危険がない奥行き」さえ確保できれば、マンションでも問題なく設置できます。
騒音
マンションへゴルフシミュレーターの導入を検討する場合にネックになるのが、プレイ中に発生する「音」の問題でしょう。
ボールがスクリーンに当たったとき・歩くとき・クラブを振り下ろすなどの音が大きいことで、近隣住民との騒音トラブルに発展する可能性は捨てきれません。
どうしても騒音が心配な場合は、オプションで「消音スクリーン」や「床の防音マット」を購入したり、防音施工をしたりするなどで解決できます。
たとえば、消音スクリーンは打撃音やボールが当たったときの衝撃音が小さくなるため、プレイ中の発生音を抑えることが可能です。
設置前にどのような騒音対策や防音設備が必要なのか、しっかり打ち合わせておきましょう。
まとめ
今回は、マンションでも導入可能な「ゴルフシミュレーター」について、価格と設置までの流れ、導入上の注意点を解説しました。
設置スペースの小型化と防音対策により、クラブを振るスペースがあればマンションでも十分に導入が可能です。
予算と機能性を考え、安心して楽しくプレイできるゴルフシミュレーターを導入しましょう。