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大阪市湾岸エリアマンショントレンド展望

2025年大阪万博開催地として経済効果波及が期待される大阪市湾岸エリア

2025年の大阪万博の開催を控え、注目度が高まる大阪市湾岸エリア。また、2024年の開業を目指したIRの建設予定地でもあり、某シンクタンクが試算した万博・IRの経済効果は、開業前後でおよそ5兆円と発表されるなど、関西経済復権の起爆剤として期待されています。
また、万博開催、IR開業に伴い、加熱するインバウンドの動きもより活性化することが予想され、大阪市内での不動産投資熱もますます加速する見通しです。不動産投資先として注目を集める大阪市都心部のマーケットは、近年超高層マンションを中心に、活況な様相を呈していますが、今後は、万博・IRを控える大阪市湾岸エリアでの不動産開発が進展する可能性が高い情勢です。

夢洲をはじめとする大阪湾岸エリアの歴史と最新マンション情報

万博、IRの舞台となる夢洲をはじめとする大阪湾岸エリアの埋立地は、1988年に策定された「テクノポート大阪」計画としてバブル期に開発されましたが、2008年オリンピックの開催招致に失敗した事から、その後は開発が進まず、大阪行政の負の遺産として日の目を見ることがなかった地域でした。しかしながら、万博・IRを契機に、都市インフラ整備が進展する見通しで、ホテルや分譲マンションの開発を中心に、既に不動産の先行投資先として事業化が決定しているプロジェクトが複数散見されます。
その中で、都市計画において商業施設や住宅用途として開発されたコスモスクエア地区は、分譲マンションの供給が今後増加する見通しで、2019年12月には総330戸の「大阪ベイレジデンス」が分譲を予定しています。

大阪湾岸エリア坪単価の推移と今後の展開は?

2020年のオリンピック開催を控え、競技会場にも指定されている有明や晴海エリアをはじめとする東京の湾岸エリアの分譲マンション価格は、オリンピックの開催決定以降、著しい上昇が見られました。大阪市の湾岸エリアも同様に、万博・IRの開催・開業を契機に、分譲マンション価格の上昇が予想されます。
大阪市の湾岸エリアの分譲マンション価格は、大阪市内でも低水準で、分譲マンションの供給が見られた2005~2011年のコスモスクエア地区における平均坪単価は、@119.5万円/坪と、同期間の大阪市の平均坪単価(@165.1万円/坪)に比べ、約3割安い価格で分譲されていました。コスモスクエア地区においては、地下鉄中央線で本町をはじめとする大阪都心のビジネスゾーンへ直結する交通便には優れた地域ですが、商業施設や住宅インフラ整備の弱さもあり、マンション価格は低い水準で推移していました。しかしながら、万博・IRを契機に、課題となっていた商業・住宅インフラ整備が進む事で、分譲マンションの需要伸長に伴い、価格上昇が進む事が予想され、東京の湾岸エリア同様に関西圏における不動産の先行投資先として有望エリアになるものと考えられます。

※データ出典:有限会社エム・アール・シー

著者情報

株式会社工業市場研究所 大阪事業所 所長 久田亮介