大阪都心・暮らしと街のリアル情報サイト

ORENG

大阪市中央区の分譲マンション市場展望

オフィス街から歓楽街までの顔を持つ大阪市中央区。開発の現状は?

淀屋橋、本町、北浜といった大阪市を代表するオフィス街や、心斎橋、船場といった歓楽街を擁する大阪市中央区。従来よりビジネス及び、商業ゾーンとしての特色が強い地域ですが、「うめきた」をはじめとする再開発事業などでハイグレードオフィスビルの開発が進む梅田エリアへ、中央区にオフィスを構える企業の移転が進む中、中央区においてはオフィス需要の低迷などを背景に、近年は、オフィス跡地などに分譲マンションの他、加熱するインバウンド需要に対応するホテル開発が進展しています。

マンション供給が大阪市内で最も過熱化する大阪市中央区

中央区の分譲マンション供給戸数は、「うめきた」の第1期地区にあたる「グランフロント大阪」が開業した前年の2012年頃より著しい増加が見られ、2013年には1995年で年間最多供給戸数となる1,788戸もの大量供給が行われました。また、2016年以降は年間1,000戸を超える供給が継続して見られるなど、近年分譲マンションの供給が大阪市内でも最も過熱化しているエリアとなっています。
特に、御堂筋沿道の高さ規制の緩和に伴い、淀屋橋から心斎橋エリアにかけて、超高層マンションの開発が活発に行われています。2016年以降は、「本町」駅直結の「ブランズタワー御堂筋本町」や、希少性の高い「心斎橋」駅徒歩3分に立地する「ローレルタワー心斎橋」、「北浜」駅徒歩1分に立地する「プラウドタワー北浜」、「堺筋本町」駅直結の「MJR堺筋本町タワー」といった超高層マンションが供給され、話題を集めています。
また、2020年には、「本町」駅周辺で、総戸数854戸の大規模超高層マンションである「シティタワー大阪本町」や、「本町」駅徒歩1分の立地に開発される「クレヴィアタワー御堂筋本町」、「天満橋」駅徒歩2分の立地に開発される「ザ・ファインタワー大手前」といった注目度の高い物件が分譲を予定しており、分譲マンション開発が今後更に進展する可能性が高い情勢です。

大量供給が継続する中央区での分譲マンション相場の展望

近年、分譲マンションの大量供給が継続する中央区ですが、高水準の供給に伴う契約率の低下が見られず、2013年以降、初月契約率は一貫して物件の好調水準ラインとされる70%以上で推移しています。中央区の分譲マンションは、都心に居住する職住近接志向のシングルやDINKSの他、都心近郊・郊外エリアに居住するシニアや、投資・セカンドハウス目的で購入を求める富裕層が需要の中心となっており、都心回帰トレンドを背景に、底堅い需要を獲得しています。
中央区の分譲マンションの平均坪単価は、2012年に@171万円/坪まで低下しますが、2013年以降は一貫して上昇傾向が継続し、2018年には大阪市内の区別では最高水準となる@311万円に上昇するなど、大阪市内でも著しい価格上昇が見られます。
また、2020年以降に分譲を予定している分譲マンションでは、2018年、2019年に分譲されたものより平均坪単価が高い物件の供給が相次ぐ見通しで、超高層マンションを中心に、分譲マンション相場は、今後更に上昇する可能性が高い情勢です。

※データ出典:有限会社エム・アール・シー

著者情報

株式会社工業市場研究所 大阪事業所 所長 久田亮介